はしかワクチン 定期接種実施の小児科など優先供給通知 厚労省(2024年3月22日『NHKニュース』)

 厚生労働省

 

 


全国ではしかの感染が確認され、ワクチンの需要が高まっていることを受けて、厚生労働省は、子どもの定期接種が確実に実施できるよう、定期接種を実施している小児科などに優先してワクチンを供給することなどを、自治体を通じて卸売販売業者などに求める通知を出しました。

はしかは感染力が非常に強く、免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%発症し、脳炎を引き起こすなどの重症化する場合もあるウイルス性の感染症で、2月以降、各地で感染事例が確認されています。

特効薬がないため、ワクチンで感染を防ぐことが重要で、国内では「定期接種」として就学前の子どもが公費で接種できますが、年代によっては受けていない場合もあります。

ワクチンは、前の年と同じ程度の量が製造販売業者などから継続的に供給されていますが、厚生労働省は、国内での感染の報告で需要が高まっているとして、自治体を通じて卸売販売業者や医療機関などに、ワクチンの安定供給を求める通知を出しました。

この中では、卸売販売業者に対し「定期接種」を実施している小児科などの医療機関を優先し、在庫を確認したうえで必要な量を供給することなどを求めています。

また、医療機関に対して、必要以上に多い量の予約や注文をしないよう求めています。

厚生労働省は、
▽熱や、せきのほか
▽目の充血や発疹など
はしかを疑う症状がある場合は、公共交通機関の利用を控え、医療機関に事前に相談して指示に従ってほしいとしています。

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