世界睡眠デー(2024年3月15日『佐賀新聞』-「有明抄」)

3月15日は「世界睡眠デー」 寝ても疲れがとれないなら要チェック 健康づくりのための睡眠ガイド

 

 「春眠暁を覚えず」は唐の詩人・孟浩然の言葉。寒さが和らぎ、夜が明けても寝ていたい時季が巡ってきた。寝坊したと慌てて起きようとした朝、休みだったことに気づき、もう一度布団をかぶる時の幸福感。睡眠は幸せな日常に欠かせない

◆サッカーに打ち込んでいた学生時代は12時間近く寝ることもあった。それが今は、ゆっくり寝ていい休日でも、いつもの起床時間に目が覚める。長く眠るにも体力が必要なのだと加齢を実感する◆生き物は冬と夜にエネルギーを蓄える。1日の睡眠時間を8時間とすれば、人生の3分の1は寝ていることになる。睡眠の良しあしは人生を大きく左右する

◆きょう15日は「世界睡眠デー」。毎年、3月の第3金曜日に設定されている。睡眠時間は長ければいいわけではない。ぐっすり眠れれば短い時間でもすっきりする。昼休みのうたた寝で午後の仕事の効率が上がることも多い。嫌なことがあっても一晩寝れば切り替えられる。だが、不眠や睡眠不足など「眠りの悩み」を抱えている人は多いようだ

ドラえもんに登場する「のび太君」は、わずか3秒で眠りにつく「眠りの天才」。その理由は気になることが少ないからだろうと勝手に考えたりする。できるだけストレスをためず、休日の朝もいつもの時間に起き、春の日差しを浴びるように心掛けたい。(義)

 

3月15日(金)は「世界睡眠デー」、3月18日(月)は「春の睡眠の日」良質な睡眠は日本人全体に求められる目標に