多言語・手話対応を拡充 安曇野市窓口 共生社会を推進(2024年3月15日『市民タイムスWEB)

市人権共生課で多言語映像通訳サービスを利用しているタブレット端末

 長野県安曇野市(あづみのし)は、タブレット端末で外国語や手話の通訳を受けられる民間企業のサービスを利用し、視覚障害者や外国籍市民が利用しやすい窓口づくりを進めている。新年度は、市穂高健康支援センターと市ふるさとハローワークタブレット端末を導入し、サービスの利用を始める計画だ。今年から試験導入している4支所と本庁舎障がい者支援課の計5カ所は新年度に本格導入し、誰もが使いやすいユニバーサルデザインの窓口を増やす。

 英語や中国語、韓国語、ポルトガル語インドネシア語など13言語と手話を通訳できる多言語映像通訳サービスを活用する。タブレット端末を使うことで、市職員と来庁者の言葉を窓口で同時通訳してもらえる。
 本年度は4支所と本庁舎障がい者支援課の計5カ所のほか、昨年に市人権共生課など窓口2カ所でサービスを利用している。市議会3月定例会に提出している本年度一般会計当初予算案にサービスの利用料に、市穂高健康支援センターと市ふるさとハローワークで使うタブレット端末の購入費を加えた事業費309万円を計上している。
 市人権共生課の担当者は「共生社会づくりを進めるためにも、まずは市役所から多様性のある窓口の実現を進めていきたい」としている。