見つかった街路樹の周辺を区が調査したところ、幹の表面に、産卵痕や、幹の内側で育つ幼虫が出す「フラス」と呼ばれる木くずとふんの混合物、成虫が外に出てきた跡を示す脱出孔が確認された。上部が枯れた木もあった。今月末までに街路樹12本を伐採する。
20年以降、東京を含め宮城県から山口県までの14都県で発見報告が相次いでいる。ヤナギやアキニレ、カツラなどの広葉樹への食害が確認され、環境省は昨年9月、生態系に被害を及ぼす恐れがあるなどとして、特定外来生物に指定した。
◆特定外来生物「見つけたら駆除を」
成虫が出てくるのは4月から10月にかけて。中央区の担当者は「他にも生息している可能性がある」と話す。特定外来生物は原則、生きたまま持ち運ぶことができないため、区は見つけた場合、その場で踏み付けるなどして駆除するよう、ホームページなどで呼びかけている。(小形佳奈)
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