政治アナリストの伊藤惇夫氏は11日、TBS系「ひるおび」(月~金曜午前10時25分)に出演し、昨年11月に行われた自民党青年局近畿ブロック会議後の懇親会に、露出度が高いセクシー衣装を着た複数の女性ダンサーが招かれていた問題をめぐり、開催から今回明るみに出るまでに約4カ月の「タイムラグ」があったことに言及した。
昨年11月18日に和歌山市内のホテルで行われた同懇親会には自民党青年局の藤原崇局長、中曽根康隆・局長代理を含め約40人が参加。参加者の中には、ダンサーに口移しでチップを渡したり、女性ダンサーの体に触るケースもあったとされ、藤原、中曽根両氏は会合出席の責任を取る形で8日にいずれも役職を辞任。
党側は否定しているが、会合に公費が使われた疑いも指摘される。
伊藤氏は、10日に発表された共同通信の岸田内閣の支持率が過去最低の20・1%に落ち込み、自民党の政党支持率も前回の31・5%から急落した24・5%だったことに触れ「政権と自民党がセットで、究極まで不信感が(あり支持が)落ち込んでいっている」と指摘。
その上で「去年11月の会合だったのが、なんで今ごろ浮上したのかなというのが、ちょっと気になる点ではありますよね」と、述べた。
番組MCの恵俊彰から「今(裏金事件の)政治とカネの問題でいろいろやっている最中に出てくるわけですよね」と意味ありげに問われた伊藤氏は、「だれかが、おそらく関係者なり出席者が漏らした話なんでしょうけど、今まで寝かしていた理由は何なのか。ちょっと気になるところではありますね」と述べた。
今回の問題をめぐっては、懇親会を企画した自民党和歌山県連青年局長の川畑哲哉県議がこの日、自民党に離党届を提出し、受理された。
川畑氏は、和歌山が地盤で解散が決まった安倍派「5人組」の1人、世耕弘成前参院幹事長の秘書出身。