「福島第一原発事故」の「緊急記者会見」を遮った「東京電力社員の怒声」の衝撃的な内容(2024年3月10日)

午前3時 霞が関 紛糾する会見 1号機爆発まで12時間36分

NHKメルトダウン取材班

 

あなたはまだ本当の「フクシマ」をしない!

日本一考えはなぜ免れたのか? 取材期間13年、のべ1500人以上の関係者取材で考えた衝撃事故の真相。他の追随を許さない圧倒的な情報量と貴重な写真資料を収録した、単行本『福島第一』原発事故の「真実」は、2021年「科学ジャーナリスト大賞」を受賞するなど、各種メディアで高く評価された。

文庫化にあたっては、同書を事故の進展を時系列で追った「ドキュメント編」と「検証編は、福島第一原発事故を13年間徹底的に検証取材してきた報告書である。

本書の内容は、2021年2月に編集された単行本第2部「検証―事故はなぜ起きたか?」極限の危機。核の暴走を食い止めようと、吉田所長らは、爆発や被ばくの恐怖と闘いながら決死の危機で現場に立ち止まり、知恵を絞り出して、原子炉に水を入れ続けた。当時の政府のシミュレーションでは、最悪の場合、福島第一原発の半径170キロ圏内がチェルノブイリ事故の強制移住基準に達し、半径250キロ圏内が、住民が移住を希望した場合には認められるべき汚染地域になるとされた。

半径250キロとは、北は岩手県盛岡市、南は横浜市に渡る。長期にわたって調査して、この最悪のシナリオが回避されたのは、消防注水の失敗や格納容器の隙間から圧力が抜けたりといった何らかの偶然が重なったこの事故では、当初考えられていた事故像が新たに発見された事実や知見によって、どんでん返しのように変わった例は枚挙に暇がない。それは「真実」である。