カプコン 来年春の新入社員初任給 6万5000円引き上げ30万円に(2024年3月7日『NHKニュース』)

大阪に本社があるゲームメーカーの「カプコン」は、来年春に入社する新入社員の初任給を6万5000円引き上げ、30万円にすると発表しました。会社としては、IT人材の獲得競争が激しさを増す中で、待遇の改善によって人材の獲得につなげたい考えです。

発表によりますと「カプコン」は、来年春に入社する新入社員の初任給について、専門学校卒から大学院卒まで一律で、月額の基本給を現在の23万5000円から30万円に引き上げるとしています。

率にして27%の大幅な引き上げとなります。

また、これにあわせ、ことし春に入社する新入社員を含め、およそ3000人の正社員には一時金を支給するとともに、新年度は平均で5%を超える昇給を行うとしています。

会社は、ゲーム制作にあたるプログラマーをはじめとしたIT人材の獲得を進めていますが、最近は家電など、ほかの業界との競争も激しさを増しているということで、会社は待遇の改善を図って人材の獲得につなげたい考えです。

人手不足の影響で学生を採用する企業が増え、「売手市場」と言われる中、企業の間では、初任給などを引き上げる動きが相次いでいます。