東海大福岡“いじめ自殺”で県が再調査実施へ(2024年2月22日『九州朝日放送』)

福岡県宗像市東海大付属福岡高校に通う男子高校生が、上級生からのいじめを訴えて自殺した問題で、22日、県の第三者による再調査が実施されることになりました。

遺族によりますと、2021年3月に亡くなったのは東海大付属福岡高校の2年生だった侑大さんです。

学校が設置した第三者委員会は、侑大さんが剣道部の先輩から性的暴行など10件のいじめを受けたと認定し、「いじめが自殺の一因」とした一方、「自殺の直接的な原因は特定できなかった」と結論付けていました。

侑大さんの母親は調査が不十分だとして福岡県に再調査を求めていて、県は「いじめによる重大事態再調査委員会」に諮問。

再調査委員会は「事実関係が十分に明確になっているとは言えない」「再発防止について再考の余地がある」「学校の調査報告は不十分で再調査を求める保護者の主張が合理的なものと認められる」と答申し、委員5人が全員一致で再調査は必要と判断したということです。

侑大さんの母親は、県の決定を受けて、コメントを出しました。

「県が再調査の実施を速やかに決定してくれたことについて、とても感謝しています。再調査委員会では、事実関係をより一層明らかにしていただき、侑大が死を選ばないといけなかった原因をきちんと認定していただきたいと思っています。」