毎日新聞は17、18の両日、全国世論調査を実施し、2021年衆院選で世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の友好団体から支援を受けたと指摘されている盛山正仁文部科学相について、岸田文雄首相は交代させるべきだと思うか尋ねたところ、「交代させるべきだ」が78%となり、「交代させる必要はない」(10%)を大きく上回った。「わからない」は11%だった。
盛山氏を巡っては、朝日新聞が、推薦状を受け取ったと写真付きで報道したのに続き、団体との「政策協定」にあたる推薦確認書に署名したとの関係者の証言を報じた。盛山氏は7日の衆院予算委員会で「写真を見てうすうす思い出してきた」として、政策協定に「内容をよく読まずサインしたのかもしれない」と一旦は語ったが、翌8日には「記憶にない」「サインをしたかどうか覚えていない」などと説明を一転させた。
宗教行政は文科省が所管。同省は東京地裁に旧統一教会の解散命令を請求しており、近く審問が始まる。
調査は、携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)機能を使う方式と、固定電話で自動音声の質問に答えてもらう方式を組み合わせ、携帯453件、固定571件の有効回答を得た。固定については、能登半島地震で大きな被害が出ている石川県の一部地域を調査対象から外した。【野原大輔】