自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受けて、野党側は党の聴き取りの対象になった安倍派と二階派の衆議院議員51人全員を政治倫理審査会に出席させるよう求めました。自民党は、出席議員の人選を進めるなど開催に応じる方向で調整に入りました。
今回の問題を受けて、立憲民主党など野党側は、16日衆議院政治倫理審査会の幹事懇談会で、自民党の聴き取りの対象になった安倍派と二階派の衆議院議員51人全員を、審査会に出席させるよう求めました。
あわせて、出席の意思を全員に確認して、来週、回答することも要求しました。
また、公明党も「審査会を開催して関係議員は、説明責任を果たすべきだ」と述べました。
自民党は、新年度予算案には能登半島地震に対応する経費などが盛り込まれていて年度内の成立は譲れないとして、野党側の要求も踏まえ、出席議員の人選を進めるなど開催に応じる方向で調整に入りました。
党内からは「派閥の運営に関わった幹部や、キックバックの金額が多かった議員が出席すべきだ」といった意見が出ています。
ただ、審査会は議員みずからの意思で出席する場であることに加え、安倍派幹部の1人は「絶対に出席しないとは言わないが、基準や理由を明確にしてもらいたい」と周辺に話しています。
このため執行部は党内の調整を急ぎ、来週、野党側に対応を伝える方針です。