大阪・関西万博 “建物の工事など10月中旬までに” 博覧会協会(2024年2月17日『NHKニュース』)

 

来年の大阪・関西万博で工事の遅れが課題となっている海外パビリオンについて実施主体の博覧会協会は、建物の工事などをことし10月中旬までに終わらせる必要があるという目安を明らかにしました。

大阪・関西万博では、50余りの国が自前でパビリオンを建設する「タイプA」と呼ばれる方式で出展する方針ですが、資材価格の高騰や人手不足を背景に建設会社との交渉が難航し、これまでに

▽会社が決まった国は36か国
▽着工したのは5か国にとどまっています。
博覧会協会が公表した工事の期限の目安によりますと、来年4月の開幕に準備を間に合わせるためには内装の工事を来年1月中旬までに完了し、2月末までに展示も含めたすべての工事を終える必要があるとしています。


そして、そのために建物の組み立てや屋根・外装工事を完了させる時期の目安を、ことし10月中旬までと示しました。
博覧会協会では建築作業を終える目安をこれまで7月中旬までとしていましたが、参加国などからの意見を受けて時期を遅らせた形です。
博覧会協会は準備が遅れている国には、箱形の建物を協会が代わりに建てる「タイプX」を提示していて、協会の幹部は「現実的なスケジュールを明らかにすることで、参加国に判断のきっかけにしてもらえれば」と話しています。