校舎の老朽化や児童生徒の減少が進む「岡山盲学校」と「岡山聾学校」について、両校の機能を集約した新たな学校が開校することになり、その基本構想が決まりました。
2月16日に開かれた岡山県教育委員会の会議で決まったものです。聾学校のグラウンドに整備される新校舎は、障害部門別に建物を分けつつ、特別教室や寄宿舎などは共用とするほか、教育支援のための機能を充実させ、現在、幼稚部のない盲学校の関係者らの要望を受けて、幼児や保護者のためのスペースも確保するとしています。
また、在籍者がおらず廃止となる聾学校の理容科については、適切な進路選択のために必要な情報提供などを行います。
一方で、安全面では課題もあります。 (報告 生本ひなの) 「JR東岡山駅から聾学校までの道には、現在点字ブロックはありません。
こうした環境の整備も必要になります」 視覚障害がある生徒も安全に通学できるよう、点字ブロックの設置や十分な広さの歩道を確保するなど、学校周辺の環境整備も盛り込まれています。
「一体化という新しいタイプの学校を作っていくということで、センター的機能を含め、何を学校でやっているのか発信しながら、安心して教育が受けられるような環境で、皆さんに喜んでもらえるような学校を作っていきたい」
新校舎の総事業費は約50億円。2026年度には着工し、その次の年度には、新しい学校名や校章などの検討に入ります。開校は2029年度の予定です。
ーーーーーーーーーーーーーー
基本構想によりますと、岡山市中区の岡山聾学校のグラウンドに、聾学校と盲学校の機能を持つ新たな施設を整備します。
両校の校舎の老朽化や、児童・生徒数の減少などに対応するものです。
教室はそれぞれの障害に柔軟に対応するため別の建物に分ける予定です。
音楽室などの特別教室は共用にする方針ですが、使用頻度などを踏まえ障害別に分けることなども検討するということです。
県教委は今後、新年度中に基本計画を固め、2026年度に着工する予定です。
2027年度からは新しい学校名や校歌を検討し、2029年度の開校を目指します。