「若い力で能登を生き返らせる」
そんな思いを胸に、石川県能登地方の中高生らが復興プロジェクトを始めた。第1弾として輪島市内で11日に行った炊き出しには長い列ができた。発起人の輪島高1年、久保穂乃佳さん(16)は「能登の未来を担うのは私たち。いつまでもしくしくしてられない」と意気込む。
◆「大人」も巻き込んで炊き出しを実現
「家なくなっちゃった」と話すメンバーも。無力さを感じたが、「微力な若者も束になれば何でもできる」と復興への思いが強まった。神奈川や熊本など県外の高校生らも加わり、メンバーは15人。「のと中高生復興プロジェクト」と題し、インスタグラムなどでもアカウントを開設した。
炊き出しでは、子ども食堂やNPO法人、県外企業などに協力を依頼。おにぎりやぜんざい、焼きサケなど300食分の食材を用意した。久保さんは「こんなに多くの大人に協力してもらえるなんて思っていなかった」と話す。