水産資源の保護や海の環境保全などを呼びかける「全国豊かな海づくり大会」が、天皇皇后両陛下も出席されて大分県で開かれました。
43回目となることしの海づくり大会は、「つなぐバトン 豊かな海を 次世代へ」がテーマで、10日は、午前10時半ごろから、大分市で両陛下も出席されて式典が開かれました。
天皇陛下は、おことばの中で、第1回の海づくり大会が43年前の昭和56年に大分県で開催されたことに触れたうえで、「大会始まりの地で行われる今回の大会を契機として、全国各地において取り組まれてきた豊かな海づくりの活動に、皆さんの英知と努力を再び結集し、更に発展させていくことを期待します」と述べられました。
そして、資源管理や環境保全に功績があった団体などの表彰が行われたあと、両陛下が県内の漁業関係者に「イサキ」や「キジハタ」の稚魚などを手渡されました。
このあと両陛下は、別府市の港に移動し、大漁旗を掲げたおよそ40隻の漁船などによる歓迎を受けたあと、マコガレイやマダイの稚魚を放流する行事に臨まれました。
会場のモニターには第1回大会の放流会場となった佐伯市の松浦漁港に集まった子どもたちの中継映像も映し出され、両陛下は、子どもたちの合図に合わせて放流されていました。