知事の失職に伴う兵庫県知事選挙が31日告示されます。県政の立て直しなどを争点に論戦が交わされる見通しです。
兵庫県知事選挙にこれまでに立候補を表明しているのは、いずれも無所属で、
▽前知事の斎藤元彦氏。
▽共産党が推薦する医師の大澤芳清氏。
▽ニュース分析会社社長の木島洋嗣氏。
▽政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏。
▽レコード会社社長の福本繁幸氏です。
今回の選挙は、前知事がパワハラの疑いなどで告発された問題で県議会から不信任を議決され、失職したことに伴って行われます。
選挙戦では、一連の問題を受けた県政の立て直しや、地域経済の活性化策などを争点に論戦が交わされる見通しです。
立候補の受け付けは、午前8時半から午後5時まで行われ、17日間の選挙戦に入ります。
投票は、11月17日に行われ、即日開票されます。
兵庫県知事選挙31日告示 過去最多の7氏が立候補予定(2024年10月31日『日本経済新聞』)
兵庫県の斎藤元彦前知事(47)の失職に伴う知事選が31日告示される。過去最多の7人が立候補を予定しており、パワハラ疑惑などを内部告発された問題で県議会から不信任決議を受けた斎藤氏に対する評価、混乱した県政をどう立て直すかが主な争点となる。投開票は11月17日。
立候補を予定するのはいずれも無所属で、再選をめざす斎藤氏、医師の大沢芳清氏(61)=共産推薦、前尼崎市長の稲村和美氏(52)、参院議員の清水貴之氏(50)、会社社長の福本繁幸氏(58)、政治団体党首の立花孝志氏(57)、会社社長の木島洋嗣氏(49)。年齢は投開票日の満年齢。
県議会最大会派の自民党は独自候補を擁立できず、自主投票となった。一部の自民県議と第4会派で立憲民主党系の議員らでつくる「ひょうご県民連合」は稲村氏を支援する。清水氏は日本維新の会を離党したが、維新の県組織が支援する。
斎藤氏は9月、告発文書問題で県議会から全会一致での不信任決議を受けた。議会解散か失職・辞職の選択を迫られ、失職を選んだ。
兵庫県は人口減少が進んでおり、若年層の定住促進が急務だ。行財政改革や、老朽化した県庁舎の再整備のあり方も選挙戦の論点になる。