試算では、全国に32ある1人区で、自民、公明いずれかの候補が出馬し、野党は立憲民主、日本維新の会、国民民主、れいわ新選組、共産、社民の各党が候補を一本化すると仮定した。各党の小選挙区候補の得票を参院選の選挙区ごとに与党側、野党側に振り分け、与党系、野党系の無所属候補も与野党に分類した。
2022年参院選では、「1人区」の多くで複数の野党系候補が競合したため、自民が28勝4敗と圧勝した。来年の参院選でも、野党の共闘を防がなければ、自民は今回の衆院選以上に厳しい状況に追い込まれそうだ。立民の野田代表は、維新や国民との連携を模索しており、参院選では、どれだけ野党間で候補者を調整できるかに注目が集まる。
参院比例選の獲得議席数の試算では、自民が14議席、立民が11議席、公明、国民が6議席、維新が5議席、れいわ、共産が3議席となった。22年参院選では、自民18議席、維新8議席、立民7議席、公明6議席、共産、国民が3議席、れいわが2議席だった。