◆「日本の労使慣習を守るのは当たり前」
東京都労働委員会に不当労働行為の申し立てをするグーグルジャパンユニオンの橋本良さん(中央)ら=布藤哲矢撮影
ユニオンは2023年3月、対象者の人選や人員削減の合理性の説明などを求める団体交渉を、日本法人側と1回開いた。それ以降は、日本法人側が決めたルール「組合側の参加人数を15名とする」や「参加者の記名」などに合意しないと協議しないと、団交を拒否している。ユニオンは3月に都労委のあっせんを申請したが、日本法人側が従来の主張を繰り返したため4月、不調に終わっていた。
グーグルジャパンユニオン執行委員長の橋本良さん(38)は「団体交渉では、労働者と使用者は対等である原則は守られないといけない。日本の労使慣習を守るのは当たり前との(都労委)命令が出ればと思う」と述べた。
ユニオンの組合員数は約100人。そのうち退職勧奨されているのは約20人。組合員の約9割が外国籍だという。(畑間香織)