有田芳生氏が萩生田光一氏の「刺客」宣言 衆院選東京24区から出馬「ダイナミズム必ず起きる」(2024年10月8日)

 元参院議員でジャーナリストの有田芳生氏(72)は7日夜、東京都八王子市で記者会見し、衆院選(15日公示、27日投開票)で、自民党萩生田光一・元政調会長(62)の地盤、東京24区に、立憲民主党から立候補すると明らかにした。「東京24区から、萩生田議員に対する刺客として、立候補することを決意しました」と述べた。

 萩生田氏は、自民党派閥裏金事件をめぐり党の役職停止1年間の処分が続いており、政治倫理審査会(政倫審)にも出席していないとして、自民党が公認しない対象としているうちの1人。

 有田氏は、支援者らが集まる中、「日本の政治家は公正でなければならず、まっとうに働く人が報われない社会を変えないといけない。一部の政治家が裏金をため込んで特権化するという日本の政治を変えないといけない」とした上で「敗れるのが恥なのではなく、敗れることを恐れて戦わないことが恥だ、という恩師の言葉を抱えて生きてきた。毅然(きぜん)として戦いたい」と述べた。

 萩生田氏は当選6回だが、自民党への大逆風が吹いて政権交代が起きた2009年衆院選で落選したことがある。今回、東京24区は裏金事件に関する自民党の対応を批判する野党が重視する、象徴の選挙区となっている。

 有田氏は「歴史にはダイナミズムがあり、これまで、何も変わらないと思っていたことが、あるきっかけで大きく変わることがある」と主張し、政権交代時の萩生田氏の落選に言及。「本当に非公認となれば萩生田さんにとっても初めてのこと。公明党も非公認の方の推薦はしないと言っている。ちょっとやそっとのことで(萩生田氏という)壁を突き崩せるとは思っていないが、いろんなダイナミズムは必ず起きると思っている」と述べた。

 戦い方として「大きな今の日本全体を変える1つの象徴として、八王子で新しい政治の枠組みというものをつくっていきたい。立憲民主党公認だからといって、党が前面に出る選挙にするつもりはない」とも話した。

 同区には、教育無償化を実現する会(日本維新の会に合流予定)の佐藤由美氏、国民民主党浦川祐輔氏、参政党の与倉さゆり氏も立候補を予定している。