石破首相は就任後、初めての記者会見で「衆議院を9日に解散する」と明言しました。
1日の首相指名後に組閣が進められ、夜、石破内閣が正式に発足しました。
石破茂新首相:
会見で石破首相は、内閣の基本方針の第一に「ルールを守る政治」を掲げました。
また、政治資金問題に関係した自民党議員を選挙で公認するかは、「選挙区でどれくらいの支持があるかを把握しながら決定する」などとして、「必要であれば、私が国民に納得いただけるような説明をする」と述べました。
一方、自らが主張してきた日米地位協定の改定について、「日米同盟に懸念が生じるとは全く思っていない。改定していくことが同盟の強化につながる」と述べ、党内で議論を進める考えを示しました。
関係者によりますと、石破首相は2日午前にも、アメリカのバイデン大統領と電話会談を行います。
“早期解散”の方針を野党が厳しく批判
野党は、石破首相の早期解散の方針を「国会論戦から逃げた」などと激しく批判しています。
立憲民主党・小川幹事長:
国会を9日間で閉じることは、何もやる気がないのと全く同じだ。
立憲民主党・野田代表:
(石破氏は)予算委員会等で論争して、国民の皆さまに判断材料を提供してから信を問うと、言ってきたことを守ってないじゃないか。
日本維新の会・馬場代表:
戦う前から逃げているということですから、「敵前逃亡内閣」というのがぴったりの名称じゃないかなと思います。
また、あいさつに訪れた石破首相に直接、国会審議を求める党首もいました。
共産党・田村委員長:
総理、議論なしの解散はありえませんので、予算委員会でも徹底した議論をやりましょう。