最後の追い込み 議員票上積みへ 決選投票の場合の連携模索も(2024年9月26日『NHKニュース』)

 


自民党総裁選挙は、投開票が27日に迫り、9人の候補者は、議員票の上積みに向けて最後の追い込みをかけることにしています。党幹部どうしの接触や旧派閥単位での情報交換も活発になっていて、決選投票になった際の連携を模索する動きなどがさらに激しくなる見通しです。

自民党総裁選挙は、全国105万人余りの党員・党友による投票が26日までに締め切られ、27日行われる国会議員の投票とあわせて開票されます。

総裁選挙には高市経済安全保障担当大臣、小林鷹之氏、林官房長官小泉進次郎氏、上川外務大臣、加藤元官房長官、河野デジタル大臣、石破元幹事長、茂木幹事長の9人が立候補し、最終盤の選挙戦が続いています。

1回目の投票ではいずれの候補者も過半数を獲得できず、決選投票にもつれ込むことが確実な情勢です。

9人は25日、それぞれ議員会館の事務所を訪ねたり、電話をかけたりするなどして党所属の国会議員に改めて支持を呼びかけました。

各陣営は、27日の投開票直前まで議員票の上積みに向けた最後の追い込みをかけることにしています。

また、複数の候補者や陣営の幹部が、麻生副総裁を訪ねて支援を求めた一方、関口参議院議員会長が森山総務会長や菅前総理大臣と相次いで会談するなど、党幹部や有力者が意見を交わす動きが出ています。

さらに、岸田総理大臣が旧岸田派出身の複数の議員と会談したほか、旧安倍派出身の議員およそ30人が会合を開くなど、旧派閥単位の情報交換も活発になっていて、決選投票の組み合わせを想定して対応を検討しているものとみられます。

選挙戦最終盤を迎え、各陣営の間では、決選投票になった際の連携を模索する動きや駆け引きがさらに激しくなる見通しです。

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