望月衣塑子記者の張り込みスタイルは…東京新聞と読者の交流会「読者のミカタ」トークライブで取材秘話(2024年9月21日『東京新聞』)

 
 東京新聞140周年感謝イベントの一環として、読者参加型イベント「読者のミカタ」の特別版が21日、東京新聞本社(東京都千代田区内幸町)で開かれ、社会部の望月衣塑子記者がトークライブを繰り広げた。

◆「読者が声を上げれば、社会は動かせる」

 読者ら約50人が参加。望月記者の若手時代を知る、飯田孝幸編集局次長が聞き手となり、取材秘話などが披露された。
新聞記者の仕事などについて話す望月衣塑子記者=東京都千代田区の東京新聞本社で(川上智世撮影)

新聞記者の仕事などについて話す望月衣塑子記者=東京都千代田区東京新聞本社で(川上智世撮影)

 飯田局次長は、望月記者が20年ほど前に東京地検特捜部を担当していたころのエピソードを紹介。張り込みがばれないようカツラとサングラスで”変装”していた望月記者が「逆に目立っていた」と振り返り、笑いを誘っていた。
 参加者から神宮外苑の開発問題などを例に「答えありきの問題が多い。記事で変えられないか」と問われると、望月記者は「記事だけではだめでも、読んだ人たちが声を上げれば皆が望む方向に社会を動かすことはできる」と答えた。