報道写真展、記者が語る取材への思い…「東京新聞創刊140周年」読者の皆さんへ「感謝月間」スタート(2024年8月28日『東京新聞』)

 
 東京新聞が創刊140周年を記念して開く、読者参加の感謝イベント「まるっと東京新聞―読者の皆さんありがとう」が27日、東京新聞本社(千代田区内幸町)で始まった。9月25日までの約1カ月間、本紙記者が取材テーマへの思いを語る「記者サロン」をはじめ、日替わりで企画がある。
創刊140周年「感謝月間」の開会式で、記念写真に納まる読者ら=東京都千代田区の東京新聞本社で

創刊140周年「感謝月間」の開会式で、記念写真に納まる読者ら=東京都千代田区東京新聞本社で

 開会式で本社の大場司代表は「140年の歴史を重ねる中でも特に、新聞は戦争に加担してはいけないという反省が私たちの報道姿勢の根本にある」と述べた。本社1階では「東京新聞カメラマンが捉えた『TOKYO』写真展」(日祝日を除く午前10時~午後5時、無料)も開幕。笠原和則写真部長が70点の写真と掲載時の紙面を解説した。
 参加した読者の東京都三鷹市、井口美由紀さん(53)は「撮影の裏話もあり、新聞の作り手と交流する機会はなかなかないので面白かった」と話した。
 29日の「記者サロン」は政治部の大杉はるか記者のトークがあり、30日は編集局整理部員が紙面レイアウトを実演する。両日とも午後2時から。申し込み不要。

記者サロン【東京新聞140周年感謝イベント】

企画ロゴ

東京新聞の記者がその時間、日替わりで1階ホールに滞在し、読者と交流します。記者を囲んで懇談する場に、皆さまもご参加ください。いろんな記者が登場し、取材テーマや裏話、ジャーナリズムへの思いを紹介します。その場で、ご質問にも答えます。もっと東京新聞と記者の素顔を知ってみませんか。

スケジュール

■8月29日(木)14:00~16:00
政治部 大杉はるか記者(前・官邸クラブキャップ)[詳細

■9月3日(火)14:00~16:00
社会部 中村真暁記者、奥野斐記者(「新聞記者ラジオ」を担当)[詳細

■9月5日(木)14:00~16:00
特別報道部 森本智之記者(明治神宮外苑地区の再開発を継続取材)[詳細

■9月10日(火)12:00~14:00
東京すくすく部 安藤美由紀部長、今川綾音編集長、浅野有紀記者[詳細

■9月12日(木)14:00~16:00
論説室 豊田洋一論説主幹(社説)[詳細

■9月17日(火)14:00~16:00
編集局 谷野哲郎編集委員(運動・文化担当)[詳細

■9月19日(木)14:00~16:00
社会部 山川剛史編集委員原発担当)[詳細

プログラム

■政治部 大杉はるか記者(前・官邸クラブキャップ)
8月29日(木)14:00~16:00

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官邸キャップとして岸田文雄政権を間近で取材。政治記者は、どう情報に迫るのか。官邸での総理会見などで直接質問して感じる岸田首相の特徴とは。政治取材の意義やリアルな実情、そして今後の政治の行方は。

・参加無料 定員30名 予約不要
定員を大幅に上回る方にお越しいただいた場合、会場に入りきれない可能性もございます。あらかじめご了承ください。

おおすぎ・はるか 2000年入社。豊橋支局、宇都宮支局を経て、政治部で官邸や政党、外務省を取材。静岡総局、特別報道部でも勤務し、2023年夏より官邸キャップに。

■社会部 中村真暁記者、奥野斐記者(「新聞記者ラジオ」を担当)
9月3日(火)14:00~16:00

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新宿区などを担当し貧困問題などの取材を続ける中村記者と、ジェンダーやLGBTQ、子ども、保育問題などを継続して取材する奥野記者。2人は「新聞記者ラジオ」の配信も担当して、記者の生の声を届けています。日本社会で弱い立場にある人や、差別を受けるマイノリティーを取材してきた立場から、報道への思いや大切にしていることを語ります。

・参加無料 定員30名 事前申込み制(8月12日締切)
応募者多数の場合は抽選となります。当選者には、イベント開催10日ほど前までにご連絡いたします。
「新聞記者ラジオ」の収録が入ることがあります。

なかむら・まあき 1985年、石川県津幡町生まれ。2009年に入社し、富山支局、北陸本社経済部などを経て2017年から社会部。主に都内の街ダネを担当。生活困窮者が多く暮らす東京・山谷地域での取材活動をきっかけに、貧困問題に関心を持つ。2020年貧困ジャーナリズム賞受賞。社会福祉士

おくの・あや 1983年新潟県生まれ。2006年中日新聞社入社。愛知県半田支局、北陸本社報道部などを経て現在、東京本社社会部兼東京すくすく部。ジェンダー、LGBTQ、子ども、保育問題を継続して取材。共著に『子どもたちにせめてもう1人保育士を〜時代遅れの保育士配置基準をいますぐアップデートすべきこれだけの理由』(ひとなる書房)。

■特別報道部 森本智之記者(明治神宮外苑地区の再開発を継続取材)
9月5日(木)14:00~16:00

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東京・明治神宮外苑地区で進行中の再開発を継続して取材。この再開発からは、普遍的な課題も見えてきます。東京新聞の名物コンテンツ「こちら特報部」は、「ニュースの追跡」「話題の発掘」をモットーに、独自の取材手法で深層に迫っています。

・参加無料 定員30名 予約不要
定員を大幅に上回る方にお越しいただいた場合、会場に入りきれない可能性もございます。あらかじめご了承ください。

もりもと・ともゆき 1978年広島県呉市生まれ、2003年中日新聞社入社。伊賀支局、静岡総局、東京本社の社会部、文化部、経済部を経て現職。これまでの担当は、原発事故、国会、美術・建築、漫画、自動車業界、日銀、財務省など。2013年に原発事故取材班の一員として菊池寛賞受賞。著書に同取材班による『レベル7 福島原発事故、隠された真実』、単著に『新国立競技場問題の真実』(幻冬舎新書)。明治神宮外苑地区の再開発は2013年から取材。

■東京すくすく部 安藤美由紀部長、今川綾音編集長、浅野有紀記者
9月10日(火)12:00~14:00 ※入退場自由

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東京新聞が運営する「東京すくすく」。子どもや子育てについての記事を発信し、皆さんと一緒に考えるWEBメディアです。2018年のサイト開設から5年間で、公開した記事は約5000本、みなさんから届いたコメント 「すくすくボイス」 は1万件を超えました。子育てに関わる皆さんが、ほっとできて、不安やモヤモヤを分かち合える、そんなサイトを目指して記事を発信しています。

・参加無料 定員10名 事前申込み制(9月1日締切)
応募者多数の場合は抽選となります。当選者には、9月3日ごろメールにてご連絡いたします。

あんどう・みゆき 1972年、東京都生まれ。96年入社。経済部、政治部、サンデー版編集部などを経て現職。子育てウェブメディア「東京すくすく」担当。

いまがわ・あやね  1978年、埼玉県生まれ。2005年入社。岐阜県高山支局、整理部、生活部などを経て現職。「東京すくすく」編集長。

あさの・ゆき 1988年、岐阜県生まれ。2013年入社。大津支局、春日井支局、さいたま支局などを経て現職。「東京すくすく」記者。

■論説室 豊田洋一論説主幹(社説)
9月12日(木)14:00~16:00

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社説は毎日朝刊で2つのテーマを掲載。土曜日のコラム「ぎろんの森」と、日曜日の長文社説「週のはじめに考える」は柔らかい「ですます調」で書いています。立ち止まって深く考え、物事の本質に迫って訴える。そんな社説で、一番大切にしていることは。

・参加無料 定員30名 予約不要
定員を大幅に上回る方にお越しいただいた場合、会場に入りきれない可能性もございます。あらかじめご了承ください。

とよだ・よういち 1963年、愛知県生まれ。86年入社後、政治部、取手通信部、ワシントン特派員などを経て社説を担当する論説室。

■編集局 谷野哲郎編集委員(運動・文化担当)
9月17日(火)14:00~16:00

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あるときは「探偵」として、またあるときは「司書」として活躍する本紙記者が、仕事の裏話について語ります。野球(=ベースボール)の名に隠された驚きの真実とは? 記者を図書館司書に導いた有名歌手の心配りとは? 楽しく学べる、とっておきの話を披露します。

・参加無料 定員30名 予約不要
定員を大幅に上回る方にお越しいただいた場合、会場に入りきれない可能性もございます。あらかじめご了承ください。

たにの・てつろう 1967年、兵庫県生まれ。運動部長を経て、編集委員。記者歴35年、スポーツ・文化担当。スポーツにまつわる知られざる物語を深掘りする「スポーツ探偵」のほか、図書館司書の資格を生かした「司書記者の旅をする本棚」を毎月第2木曜日に掲載中 (どちらも最終面)。

■社会部 山川剛史編集委員原発担当)
9月19日(木)14:00~16:00

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過去最悪レベルの原発事故から13年余り。福島第一原発の事故収束作業はどこまで進んだのか。この先、本当に廃炉までたどり着けるのか。長期にわたる避難を強いられた周辺の被災地はどんな状況なのか。福島を拠点として、一貫して取材を続けています。

・参加無料 定員30名 予約不要
定員を大幅に上回る方にお越しいただいた場合、会場に入りきれない可能性もございます。あらかじめご了承ください。

やまかわ・たけし 1966年生まれ、三重県出身。89年入社。東京本社政治、経済、社会、特別報道部を経て、2011年から社会部。同年3月11日の東日本大震災東京電力福島第一原発が重大な事故を起こして以来、福島県を中心に震災被災地を精力的に取材。原発取材班キャップを務めた。独自に海洋や河川、山林の放射能測定を実施して、毎年、紙面で報告している。

会場

東京新聞本社1階ホール

東京都千代田区内幸町二丁目1番4号

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