兵庫県の斎藤知事の“パワハラ”疑惑などをめぐり、兵庫県議会第2会派の「維新」(21議席)は8日午後、県議団幹部がオンラインで会議を行いましたが、最大会派の「自民」が決めた斎藤知事への「辞職要求」に対し、結論を先送りしたことが分かりました。
斎藤知事の“パワハラ疑惑”などをめぐっては、県議会最大会派の「自民」(37議席)が、6日に行われた百条委員会の証人尋問後に総会を開き、知事に対し辞職を申し入れることを決め、他の全会派にも働きかけていました。
これまでに第3会派「公明」(13議席)、第4会派の立憲民主系「ひょうご県民連合」(9議席)や、無所属の一部議員が、自民とともに辞職を要求する方針を示していることがわかっています。
関係者によりますと、8日に行った維新の県議団幹部によるオンライン会議では、百条委員会での斎藤知事への証人尋問でテーマとなった「公益通報」などについて、進捗報告が行われたということですが、「辞職要求」などについては結論は出なかったということです。この会議に、党本部の幹部は出席していなかったということです。
3年前の県知事選で斎藤氏を推薦し、今回の疑惑では「真相究明」を優先する立場をとってきた第2会派の「維新」は、5~6日に行われた証人尋問を踏まえ、県議会の開会までに「党として判断する」としていました。