兵庫知事パワハラ疑惑 ホテルの夕食巡り「俺は知事だぞ」激怒も(2024年9月4日『毎日新聞』)

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定例記者会見で質問に答える兵庫県の斎藤元彦知事=神戸市中央区の県庁で2024年9月4日午後3時15分、中尾卓英撮影
 兵庫県の斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題を巡り、県議会の調査特別委員会(百条委)が実施した職員アンケートで、中間報告以降に寄せられた約2100人分の内容が判明した。そのうちパワハラ疑惑について見聞きした人の合計が5割を超え、71人は自身が目撃するなど「実際に知っている」と回答した。キャプチャ2
 自由記述欄には「机をたたいて激怒」「外部の人がいる前で職員を叱責」など中間報告と同様の証言が並んだ。
 他にも、斎藤知事が参加した会議の会場となったホテルで、知事が当日になって事前申込制の夕食を取りたいと主張。職員が断られたと伝えると、「俺は知事だぞ」と激怒したという記述があった。知事は4日の定例記者会見で「夕食を取れるよう調整をお願いしたが、激怒した記憶はない」と釈明した。
 知事が多数の贈答品を受領していたとされる疑惑については、大雪の影響でネギの生産に被害が出ていた兵庫県朝来市などを視察した際、生産者から大量のネギを受け取ったなどの指摘があった。
 アンケートは百条委が職員約9700人を対象に実施し、約6700人が回答。8月23日には4568人分の回答が中間報告として公表された。
 中間報告を含めたアンケート全体では、パワハラ疑惑について約4割、贈答品疑惑について約2割が見聞きしたと回答した。【中尾卓英、山本康介】

維新・藤田幹事長が反論「擁護と言われるのは心外」 記者団から「兵庫県知事に辞めろと言うべき」の声に(2024年9月4日『よろず~ニュース』)
 
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日本維新の会の藤田文武幹事長
 日本維新の会の藤田文武幹事長(43)が4日、国会内での定例会見で、兵庫県の斎藤元彦知事(46)のパワハラ疑惑などを告発した文書問題に関連して、記者団から「幹事長として、日本維新の会が推薦した人間がこれだけいろいろと言われていることに対して、断を下して辞めろと言うべき。何だかんだ言っているのは弁護。非常に見苦しい」と問われ、反論する場面があった。
 会見で記者団から「(斎藤知事に)私は何も悪いことをしていないんだということを言って、もう一回選挙に出ろと言うべきなんですよ。早くそれを言ってあげれば」と、ド直球の質問を投げられた藤田氏は「そういう感情的なご指摘、またはネット上でも、匿名のアカウントからある種、私に対しても誹謗中傷のようなことは多々あります」と返した。
 その上で「私は、冷静にやるべきだと思っていて、何か貶めるためにそういうことをやるのは違うと言っているだけ。本来、県政が前に進むために知事がちゃんと、ひとつひとつ、もっともっと熱い熱量で説明責任を果たし、政治的にどう責任を取っていくかという局面は来るでしょうし、我々もそれは選択肢としてある」と話し「そういう冷静な議論を、何か全部擁護しているとか言われるのは心外」と語気を強めた。
 藤田氏は「冷静に事実をひとつひとつ見定めて、そして確定させていく。政治責任はそれとは別にやっぱり並行して、どのように感じていただくか、我々もどのように政治責任をどう取っていくかということは、これは冷静にやるべきだという風に思っているだけ」と説明した。
 兵庫県議会に提出される見通しの斎藤氏に対する不信任決議案への対応について、藤田氏は「(百条委員会での)議論、説明責任の果たし方を見定めて、来週中には何らかのアクションを我々として整理して、皆さんにお伝えできるようにしたい」と述べた。
(よろず~ニュース・杉田 康人)