兵庫知事文書問題 アンケート未集計分が判明、5割超が「パワハラ見聞き」 近く結果公表へ(2024年9月4日『産経新聞』)

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兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などが文書で告発された問題を巡り、県議会調査特別委員会(百条委員会)が全職員約9700人に実施したアンケートで、未集計となっていた約2千人分のうち、斎藤氏のパワハラを見聞きしたとする回答が5割超を占めたことが3日、関係者への取材で分かった。中間報告を含めたアンケート全体では約42%となる。百条委はアンケートや証人尋問の結果を踏まえ、斎藤氏の疑惑の真偽などについて判断し、年内にも報告書を取りまとめる方針。
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幼少期から「イケメンの秀才」…斎藤元彦知事の若手時代の写真
アンケートは全職員を対象に7月31日~8月14日まで実施した。告発文書に記された7項目の疑惑について「知事のパワハラを見聞きしたことはあるか」「知事が贈答品を受け取っているのを見聞きしたことはあるか」などと質問。インターネット上で回答を求め、6664件集まった。
百条委はこれまで、8月5日午前9時までの回答4568件を中間報告として集計し、公表。斎藤氏のパワハラを見聞きしたとの回答は約4割の1750件に上った。
関係者によると、百条委は中間報告後、同月14日までに集まった2096件の回答を集計。斎藤氏のパワハラについて、「目撃などにより実際に知っている」が71件、「目撃などにより実際に知っている人から聞いた」が316件、「人づてに聞いた」が665件だった。
中間報告と合わせると、パワハラを見聞きしたとの回答は2802件で、全体の約42%を占めた。中間報告後のアンケート結果も近く公表される見通し。
具体的な事例を答える自由記述では、施策や事業について斎藤氏に説明する知事協議中に叱責されたとの回答が目立ち、斎藤氏が担当職員に対し「腹立つわ」と5回程度繰り返した▽「知事やぞ」と怒った-などの回答があったという。斎藤氏が自身の写真の出来映えに不満を示し、準備不足と叱責したとの記述もあった。
また、斎藤氏の贈答品受領については、中間報告後の集計では見聞きしたとの回答が599件あり、中間報告と合わせ1545件と全体の約23%を占めた。