女子ダブルス(車いす)で決勝進出を決め、笑顔で写真撮影に応じる里見紗李奈(右)、山崎悠麻組=パリ(共同)
女子ダブルス(車いす)で決勝進出を決め、笑顔で写真撮影に応じる里見紗李奈(右)、山崎悠麻組=パリ(共同)
パリ・パラリンピック第4日(8月31日)競泳の男子50メートル自由形(視覚障害S11)で木村敬一(東京ガス)が25秒98で金メダルを獲得した。5大会連続の出場で通算9個目のメダル。今大会の日本勢では2個目の金となった。
バドミントンの女子ダブルス(車いす)準決勝は里見紗李奈、山崎悠麻組(NTT都市開発)がタイのペアに勝って決勝に進み、2位以上を確定させた。
車いすラグビーは1次リーグA組の日本がカナダに50―46で勝ち、3戦全勝で準決勝進出を決めた。
木村敬一の話 うれしさもあったけど、びっくりも半分くらいあった。飛び込んで割とすぐにコースロープを見つけることができ、落ち着いて泳ぐことができた。非常にうまくいった。最高の観客の前で泳げたことがすごく幸せ。
”全盲のエース” 力強い泳ぎで金メダル
決勝のレースは序盤から複数の選手が激しくトップを争う展開となりましたが、木村選手は力強い泳ぎで終盤、わずかに抜け出して1位でフィニッシュし、金メダルを獲得しました。タイムは出場選手の中で唯一の25秒台となる25秒98で、みずからの持つ日本記録を0秒07更新しました。
木村選手は東京大会の100メートルバタフライに続いて2大会連続の金メダルで、メダルの獲得は4大会連続、通算9個目となりました。このあと、100メートルバタフライにも出場する予定で、この種目の2連覇にも期待がかかります。
木村敬一「ゴールタッチまで完璧にいった」
みずからの持つ日本記録を更新して金メダルを獲得した木村敬一選手は「すべてがはまらないと自己ベストがなかなか出ないところまできていたが、ウォーミングアップから最後のゴールタッチまで完璧にいった」と振り返りました。
木村選手は5大会連続での出場となりますが「何回出場しても緊張するものはするし、その度合いが下がっていくことはなく、まだまだ自分に闘争心があることがわかって、すごくうれしい。最高の観客の前で泳ぐことができてすごく幸せだ」と充実の表情で語りました。