東海道新幹線 運転取りやめで宿泊先の確保に“列車ホテル”(2024年8月30日『NHKニュース』)

 

東海道新幹線は台風や大雨などの影響で、29日夜、東京と新大阪の間の全線で運転を取りやめたため、目的地に行くことができず宿泊先の確保が難しい人たちなどのためにいわゆる「列車ホテル」が提供されました。

このうち、東京駅の「列車ホテル」を利用する男性がNHKの取材に応じました。

男性は、関西方面の自宅に戻るため、29日午後5時半ごろ東京駅から新幹線に乗ろうとしていたといいます。

しかし、運転が取りやめられたため、男性は高速バスを探しましたが満席で、宿泊先も確保できず、駅の近くにいたところ午後11時40分ごろホームに停車中の新幹線が休憩用として開放されたということです。

男性が午前2時ごろ撮影した車内の映像には、複数の人が疲れた様子でいすに横たわっている姿が映されています。

男性によりますと当初、1両当たり5人程度だった利用者は、折り返してくる新幹線が東京駅に到着するたび増えていったということです。

男性は「30日も計画運休になるとのことなので、高速バスや北陸新幹線を利用して、なんとか関西方面に戻りたいと思います」と話していました。

多くの乗客が車内に閉じ込められる 最長で約11時間

JR東海によりますと、29日夜に全線で運転を取りやめた東海道新幹線は、途中の駅から始発駅まで折り返したり、用意した別の車両に乗り換えてもらったりするなどの対応が取られました。

このため、多くの乗客が最寄りの駅に到着するまで車内に閉じ込められ、最も長い列車では乗客が自由に乗り降りできるまでおよそ11時間かかったということです。

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