次の自民党総裁 石破氏29%、小泉氏16% 毎日新聞世論調査(2024年8月25日『毎日新聞』)

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自民党総務会に臨む石破茂元幹事長=同党本部で2024年7月26日午前10時57分、平田明浩撮影
 毎日新聞は24、25の両日、全国世論調査を実施し、9月の自民党総裁選で誰が選ばれてほしいか尋ねたところ、最も多かったのは石破茂元幹事長の29%だった。2位は小泉進次郎環境相(16%)、3位は高市早苗経済安全保障担当相(13%)と続いた。
 質問では、総裁選に立候補の動きがある国会議員11人から選んでもらい、「この中にはいない」は12%、「わからない・関心がない」は7%だった。
 調査は、携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)機能を使う方式と、固定電話で自動音声の質問に答えてもらう方式を組み合わせ、携帯429件、固定521件の有効回答を得た。【野原大輔】

小泉進次郎 総理になる」と『現代』 しかし、政治アナリストの評価は… 花田紀凱(2024年8月25日『産経新聞』)
花田紀凱の週刊誌ウォッチング(990)
 
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記者団の取材に応じる自民党小泉進次郎環境相=19日午後、首相官邸(春名中撮影)
お盆休みが終わって、週刊誌は一気に自民党総裁選モード。
週刊文春』(8月29日号)は「〝刷新候補〟のアキレス腱」として2本立て。
小泉進次郎〝総理〟の重大リスク」
小林鷹之『パーティ三昧』と『リベラル弁護士妻』」
週刊新潮』(8月29日秋初月増大号)は「本命なき自民党総裁選の大暗闘」としてワイド型式で有力候補6氏を。
タイトルだけ並べてみると―。
小泉進次郎 弱点は『家庭問題』に加え突然口にし始めた『タカ派政策』」
石破茂 菅義偉前首相から見切られた夜会合の恥ずかしい中身」
河野太郎 親分・麻生太郎のアドバイスを全く理解できない変人の言動」
高市早苗 前回支援を受けた安倍シンパから不評を買っているワケ」
小林鷹之 『ボート部式』人付き合いで支持拡大 早くも囁(ささや)かれる次のポスト」
茂木敏充 『意外と敏充』をキャッチフレーズにしたくて番記者は大迷惑」
『文春』、小泉進次郎氏については古い「不倫話」の蒸し返しだし、小林鷹之氏が年4回パーティーを開いたことを「パーティ三昧」は言い過ぎ。妻の思想信条も責めるべきことではあるまい。
両誌、批判、からかいのオンパレード。これじゃ選ぶ候補がいなくなる。
週刊現代』(8/24・31)は表紙に本人の写真も入れ、大きく「小泉進次郎 総理になる」。
菅グループ中堅議員の読み。
<「1回目の投票では票が分散し、誰も過半数を獲れません。仮に進次郎と小林の決選投票となれば、議員たちは次の衆院選のことを考えます。そうなると、小林では選挙の顔としてあまりに弱い。多くの議員が進次郎に投票するのでは」>
しかし、と伊藤惇夫氏(政治アナリスト)。
<「私は進次郎さんのことを『天才子役』と呼んできました。若い頃からチヤホヤされて、政治家としてちゃんとした実力をつけられなかったという意味です。彼を持ち上げる動きがあるとしたら、『神輿は軽くてパーがいい』ということなんでしょう」>
まだ前哨戦だ。
(月刊『Hanada』編集長)

上川氏「20人超支持」 自民総裁選、茂木氏「覚悟ある決断」(2024年8月25日『日本経済新聞』)
 
上川陽子外相は25日、9月の自民党総裁選への立候補を巡り「20人をはるかに超える支持をもらっている」と話した。「推薦人をだれにするかの最後の詰めをしている」と説明した。都内で記者団の質問に答えた。出馬するには党所属の国会議員20人を推薦人として集める必要がある。
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上川陽子外相(25日、都内)
立候補を表明する時期は決まっていないと付け加えた。党派閥の政治資金問題で処分を受けた議員を次期衆院選で公認するかとの問いに「信頼があってこそ政治も動く」と述べるにとどめた。
24日に出馬を表明した石破茂元幹事長は公認の是非を議論する考えに言及していた。
総裁選に立候補する方針の茂木敏充幹事長は25日の佐賀市での講演で「覚悟ある決断を近々したい」と発言した。正式な表明のタイミングを見極める。
佐賀市内での会合で講演する自民党茂木敏充幹事長(25日午後、佐賀市)=共同
大学や教育機関が大都市に偏在していると指摘した。地方経済の底上げに向けて「知の一極集中を止めていく必要がある」と強調した。
河野太郎デジタル相は26日に出馬を正式に表明する。
これまでに小林鷹之前経済安全保障相と石破氏が立候補を表明ずみ。林芳正官房長官小泉進次郎環境相も出馬する見通しだ。