毎日新聞は24、25の両日、全国世論調査を実施し、9月の自民党総裁選で誰が選ばれてほしいか尋ねたところ、最も多かったのは石破茂元幹事長の29%だった。2位は小泉進次郎元環境相(16%)、3位は高市早苗経済安全保障担当相(13%)と続いた。
質問では、総裁選に立候補の動きがある国会議員11人から選んでもらい、「この中にはいない」は12%、「わからない・関心がない」は7%だった。
調査は、携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)機能を使う方式と、固定電話で自動音声の質問に答えてもらう方式を組み合わせ、携帯429件、固定521件の有効回答を得た。【野原大輔】
花田紀凱の週刊誌ウォッチング(990)
お盆休みが終わって、週刊誌は一気に自民党総裁選モード。
『週刊文春』(8月29日号)は「〝刷新候補〟のアキレス腱」として2本立て。
「小泉進次郎〝総理〟の重大リスク」
「小林鷹之『パーティ三昧』と『リベラル弁護士妻』」
タイトルだけ並べてみると―。
「高市早苗 前回支援を受けた安倍シンパから不評を買っているワケ」
「小林鷹之 『ボート部式』人付き合いで支持拡大 早くも囁(ささや)かれる次のポスト」
両誌、批判、からかいのオンパレード。これじゃ選ぶ候補がいなくなる。
菅グループ中堅議員の読み。
<「1回目の投票では票が分散し、誰も過半数を獲れません。仮に進次郎と小林の決選投票となれば、議員たちは次の衆院選のことを考えます。そうなると、小林では選挙の顔としてあまりに弱い。多くの議員が進次郎に投票するのでは」>
しかし、と伊藤惇夫氏(政治アナリスト)。
<「私は進次郎さんのことを『天才子役』と呼んできました。若い頃からチヤホヤされて、政治家としてちゃんとした実力をつけられなかったという意味です。彼を持ち上げる動きがあるとしたら、『神輿は軽くてパーがいい』ということなんでしょう」>
まだ前哨戦だ。
(月刊『Hanada』編集長)
上川氏「20人超支持」 自民総裁選、茂木氏「覚悟ある決断」(2024年8月25日『日本経済新聞』)
上川陽子外相は25日、9月の自民党総裁選への立候補を巡り「20人をはるかに超える支持をもらっている」と話した。「推薦人をだれにするかの最後の詰めをしている」と説明した。都内で記者団の質問に答えた。出馬するには党所属の国会議員20人を推薦人として集める必要がある。
上川陽子外相(25日、都内)
立候補を表明する時期は決まっていないと付け加えた。党派閥の政治資金問題で処分を受けた議員を次期衆院選で公認するかとの問いに「信頼があってこそ政治も動く」と述べるにとどめた。
24日に出馬を表明した石破茂元幹事長は公認の是非を議論する考えに言及していた。
大学や教育機関が大都市に偏在していると指摘した。地方経済の底上げに向けて「知の一極集中を止めていく必要がある」と強調した。
河野太郎デジタル相は26日に出馬を正式に表明する。