「畜生すぎる」 兵庫県知事への告発文書、職員2人目死亡報道『最後の一文』に衝撃 「そこまでするかよ」「想像以上に酷い話に」(2024年7月26日『中日スポーツ』)

職員へのパワハラなど、斎藤元彦兵庫県知事の疑惑を挙げた告発文書
 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを内部告発した職員が死亡した件で、一部のメディアが24日の続報に記した”ある一文”が、ネット上に激震を走らせている。
 
 注目を集めたのは、共同通信が、告発文書の中で療養中だとされていた元課長の男性が4月に死亡していたと24日に報じたニュース。告発文書の存在が浮上してから、亡くなったことが発覚した職員は2人目となる。
 とりわけネット上を驚かせたのは、ニュースの末尾に書かれていた死亡した男性の子供のために「遺児育英資金」を職員有志が集めようとしたところ、県幹部が止めていたという情報だ。
 ネット上では、ニュースが掲載された24日夜から25日朝にかけて、「最後の部分が畜生過ぎる」「県幹部が止めたという一文に凍った」「そこまでするかよ」「育英資金を止めるのは意味不明」「想像以上に酷い話になってきた」「完全に異常」など、非難の声が続々とあふれた。亡くなった職員の家族を支援する動きすら隠蔽(いんぺい)されていたかもしれないという情報に、県側への批判が高まっている様子だ。
 斎藤知事を巡っては、兵庫県大阪府が昨年、阪神オリックス優勝パレードの資金を集めるため、信用金庫への補助金を増額して寄付としてキックバックさせたと文書で告発された。この文書を作成して懲戒処分を受けた元西播磨県民局長の男性が7日に死亡。今回死亡が明らかになった男性は、パレードの費用となる資金集めなどを担当し、告発文書の中で、業務を理由に療養中だと記されていた。

東国原英夫氏「内部通報者である西播磨県民局長の処分は果たして正当だったのか。兵庫県庁内の闇である…」(2024年7月26日『スポニチアネックス』)
 
キャプチャ
 元衆院議員、元宮崎県知事の東国原英夫氏(65)が26日までに自身のSNSを更新。斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書の中で、業務を理由に療養中とされていた元課長の53歳男性が4月に死亡していたことが分かったことに言及した。
 元課長の男性は自殺したとみられる。告発文書では、元課長は「疲弊し療養中」と記載されていた。県は個人情報保護を理由に、3カ月にわたり公表していなかった。すでに文書を作成した元西播磨県民局長の男性の死亡が判明しており、3月末に文書問題が浮上して以降、2人の職員が自ら命を絶ったことになる。
 元課長は昨年11月の阪神オリックスの優勝パレードを担当していたが、一連の不正行為と大阪府との難しい調整に精神が持たず、療養に入っていた。関係者によると、元課長は4月20日に死亡。元課長の子どものために職場の有志で「遺児育英資金」を集めようとする動きを県幹部が止めていたという。7月23日に県職員向けのサイトに訃報が掲載され、今後、遺児育英資金の手続きも進められる。斎藤知事は24日の記者会見で、元課長の死亡について「遺族の意向で公表していなかった」と述べた。
 東国原氏は「内部通報者である西播磨県民局長の処分は果たして正当だったのか。兵庫県庁内の闇である。何処の県庁内にもある闇だと思う」とつづった。

新たな問題発覚も相変わらず「県政を前に進める」 斎藤知事への告発文書で2人目の職員死亡 阪神オリックスの優勝パレードに"不正疑惑"(2024年7月25日『ABCニュース』)
 
 兵庫県の斎藤知事を巡る問題で、職員の2人目の死亡が明らかになりました。
 県はこの職員の死亡を3カ月間公表していませんでした。
盛り上がったパレードの陰で…
 亡くなったのは53歳の元課長です。
 元課長については、今月7日に自殺したとみられる元県民局長が3月に作成した告発文書で「パレードを担当した課長はこの一連の不法行為大阪府との難しい調整で現在、病気休暇中」と記されていました。
 パレードとは、去年神戸市などで行われたプロ野球阪神オリックスの合同リーグ優勝パレードのことです。
優勝パレードの資金集めで"不正”と記載 担当の元課長は死亡
"不正"を指摘する告発文書
 告発文書によると、元課長はパレードで企業からの資金集めなどを担当していました。
 しかし、クラウドファンディングだけでは必要経費が足りず、元課長が不正を強いられたととれる記載もありました。
 真偽は不明ですが、元課長は今年4月に亡くなりました。
 しかし、県が職員向けに通知したのは、3カ月が経過してからでした。
それでも‘いつもの言葉’で押し通す知事 公表まで3カ月は「遺族の意向」
 斎藤知事は24日の会見で「改めまして元課長におかれましてはパレードのご対応でご尽力、お亡くなりになられたことへのお悔やみを申し上げたいと思っています」と述べました。
 (Q.公表まで3カ月かかった理由は?)
 (斎藤知事)「遺族の意向です」
 そのうえで「県政を前に進めていくということが私の責任の果たし方だと思う」と‘いつもの言葉’を口にしました。
 (Q.現場で苦しい思いをする職員が大勢いる中で、何の痛みも負わず職員に理解してというのは虫が良すぎるのでは?)
 (斎藤知事)「職員のみなさんに感謝しながら。負担は大変申し訳ない。メンタルケアの対応もしっかりさせていただきながら仕事を一緒にやらせていただく」
厚生労働省は、悩みを抱えている人には、1人で悩みを抱えずに「こころの健康相談統一ダイヤル」や 「いのちの電話」などの相談窓口を利用するよう呼び掛けています。
 
▼「こころの健康相談統一ダイヤル」
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