花を手向け、犠牲となった人たちを追悼する市民=30日、石川県輪島市で
能登半島地震の発生から半年となるのを前に、石川県輪島市河井町の市社会福祉協議会で30日、犠牲者を追悼する集いがあった。玄関に並んだペットボトルの中のろうそくに火がともされ、訪れた市民や全国の社協の職員らが祈りをささげた。
被災した市民に前向きな気持ちになってもらおうと、市社協が企画。ペットボトルは約50個で、市内の小学生が「がんばろう石川」「希望を忘れず」などとメッセージを記した。参加者たちは地元ボランティアのウクレレ演奏に合わせて「ふるさと」を合唱し、涙ぐむ市民もいた。
市社協の久岡政治会長(65)は「一日も早く元の生活に戻ることを祈る」とあいさつ。自宅が一部損壊した同市気勝平町、会社員古川武人さん(56)は「まだまだ復興は進まないが、ふるさとが少しでも元に戻るよう、焦らず、一歩ずつ進んでいきたい」と話した。(新居真由香)
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