都知事選ファーストサンデーは雨 7月7日投票日まで梅雨空続きそう 前回は荒川で水害警戒も(2024年6月24日『東京新聞』)

 
 梅雨空の下、東京都知事選は23日、告示後初めての日曜日を迎えた。選挙期間中、都内の天気はどうなりそうか。
小雨の中、街頭演説に集まった人たち=東京都墨田区で(平野皓士朗撮影)

小雨の中、街頭演説に集まった人たち=東京都墨田区で(平野皓士朗撮影)

 関東地方は、告示日翌日の21日、平年より14日遅れて梅雨入りした。しばらく、梅雨前線は関東付近に居座る見通し。むしむしとした日が続きそうだ。
 梅雨前線を北に押し上げ夏の空気をもたらす太平洋高気圧は今月中旬以降、北側への張り出しを強めた。今年の太平洋高気圧は強い。これから、さらに北側に勢力を伸ばすと関東は梅雨明けする。
 いつ、どこまで、前線を押し上げるのかの予測は難しい。7月に入ってから都内も一時的に晴れ間が広がる可能性もあるが、平年の梅雨明けは7月19日ごろ。気象庁が今月20日に発表した1カ月予報では、関東は平年並みの降水量を見込む。7月7日の投票日までの梅雨明けは厳しそうだ。
 前回、都知事選があった2020年は6月11日に梅雨入りした。同月18日の告示から、投開票日の7月5日まで都内で降水が観測されなかったのはわずか2日間だった。豪雨に見舞われることこそなかったが、連日の雨で水かさが増した荒川の堤防では、水害に備え葛飾区職員や消防署員らが土のうを積む姿も見られた。(気象予報士・布施谷航)