女性の全裸選挙ポスター掲示の候補者に都迷惑防止条例違反で警告 警視庁(2024年6月20日『産経新聞』)

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警視庁=東京都千代田区
20日に告示された東京都知事選で、ほぼ全裸状態の女性の選挙ポスターを掲示板に貼った候補者に対し、警視庁は20日、東京都迷惑防止条例違反の疑いで、警告を出した。捜査関係者への取材で分かった
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「女性の全裸選挙ポスター」をはがす候補者(一部画像処理をしています)
この候補者は告示後、都内の複数の選挙ポスター掲示板にほぼ全裸の女性の画像とともに「表現の自由への規制はやめろ。」などと書いたポスターを掲示していた。
迷惑防止条例では、公共の場所などで、卑わいな言動をすることを禁止している。
選挙管理委員会などには、この候補者のポスターに関する苦情が複数寄せられたほか、交流サイト(SNS)上でも批判が相次いだ。都は警視庁に相談し、警視庁は違法性を検討していた。
20日夜、警視庁本部に訪れた候補者は、「合法の範囲内でやってきたつもりだった。つばさの党の事件もあり厳しくなってるのだろう。警告には従うつもりだ」とし、すでに貼ったポスターをはがすとした。
 

東京都知事選挙でほぼ全裸の女性ポスター掲示、警視庁が条例抵触で警告…候補者「撤去する」(2024年6月20日『読売新聞』)
 
 候補者の一人は20日、ほぼ全裸の女性の姿を大きく写した選挙ポスターを都内各地の掲示板に貼った。警視庁は都迷惑防止条例に抵触するとして、ポスターをはがすよう候補者本人に口頭で警告した。
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東京都知事選の選挙ポスター掲示板(10日、東京都世田谷区で)
 警視庁は同日、新宿区西新宿などの掲示板に貼られていたポスターを確認。女性の尻などを強調した写真が掲載されていたため、公共の場所で卑わいな言動をすることを禁じた同条例に違反していると判断した。
 同様のポスターは各地の掲示板に貼られ、SNS上には「子どもに見せられない」などと苦言を呈する投稿が相次ぎ、新宿区選管にも「公序良俗に反する」との苦情が寄せられていた。
 警視庁幹部によると、候補者は警告後、「合法だと思っていた。ポスターは撤去する」などと話したという。
 警告前の電話取材に対し、候補者は今回のポスターを貼った理由を「表現の自由を広く認めようと訴えるため。批判を受けるのは覚悟の上」などと主張していた。

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