元部長の情報漏えい巡り批判相次ぐ鹿児島県警対応…そもそも守秘義務違反だったのか? 捜査手法は適正か? 湧き上がる疑問を識者が斬る(2024年6月18日)

 

 

 捜査員がウェブメディアを運営する男性に、令状を閲読させずに証拠品を押収した可能性があると聞き、衝撃を受けた。県警は市民ではなく組織防衛を目的に、捜査力を私物化している。ましてや、令状を発付した裁判所は一体何をチェックしているのか、理解に苦しむ。

 県警が県民からの不信感を払拭するための唯一の方法は、情報開示だ。7日、野川明輝本部長の「捜査終結時に説明する」という発言には失望した。説明の先延ばしともとれる行為で、事実上の説明拒否である。情報を隠して嵐が過ぎ去るのを待つつもりなのか。現時点でなぜ説明ができないのか、そこから説明すべきだ。

 たとえ捜査中であっても、示せる情報はあるはず。県民に理解を求めるならば、普段からオープンにしていない情報も含めて開示し、県民と対話する姿勢が県警には求められる。

 

【関連記事】