小池百合子氏「首長に支援依頼はしていない」 日野市長の「知事側から依頼」発言を否定 都知事選巡り(2024年5月31日『東京新聞』)

 
会見する小池百合子都知事=31日、都庁で

会見する小池百合子都知事=31日、都庁で

 東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)を巡り、現職の小池百合子知事に出馬要請した区市町村長の有志52人の1人、日野市の大坪冬彦市長が30日の記者会見で、「小池知事側から『支援してくれますか』という打診があった」「(小池氏側からの)応援依頼だったのが、なぜか(首長側からの)出馬要請になってしまった。心外だ」と述べたことを受け、小池知事は31日の定例会見で「私からの依頼はしておりません」と話した。

◆「有志の皆さまから要請いただいたと理解」

 会見で「知事サイドから支援を依頼したのか」と問われると、小池知事は「知事サイドの意味がよくわかりませんけど、はっきり申し上げると、私からの依頼はしておりません」と説明。「23区の長の方々、多摩島しょの方々とはいつも、ご意見を伺いながらしっかり連携して都政を進めてきた。そうした中で、有志の皆さま方から立候補の要請をいただいたものだと私は理解しております」と述べた。
 出馬要請は、東京23区長でつくる特別区長会の会長を務める新宿区の吉住健一区長らが呼びかけ、都内の62首長のうち52人の区市町村長が名を連ねた。大坪市長は、自身の選挙で都民ファーストの会を含む与野党の相乗り推薦を受けていたことから、「選挙は貸し借りなので、どのみち(小池知事を)応援せざるを得ない立場」だと説明しつつ、「支援の依頼が出馬要請に変わったことに対する違和感はある」と述べていた。