規正法協議入り、依然見えず 自公、揺れる対応 野党、政倫審で「裏金」攻勢(2024年5月12日)

  【ひと目でわかる】与野党の主な政治改革案  

自民、裏金再発防止の意義強調 与党の規正法改正案 野党は実効性疑問視(2024年5月12日『産経新聞』)

自民の鈴木馨祐氏(荻窪佳撮影)

自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた政治資金規正法改正を巡り、与野党の実務者らが12日、NHK番組で議論した。自民の鈴木馨祐氏は、公明党と大筋合意した与党案は事件の再発防止につながる内容だと意義を強調。立憲民主党落合貴之氏は、企業・団体献金の扱いに言及しなかった点などを念頭に、与党案には「抜け道がある」と指摘し、実効性に疑問を呈した。

安倍派と二階派は長年、パーティー券の販売ノルマ超過利益を政治資金収支報告書に記載せず、議員側に還流していた。鈴木氏は「反省に立ち、再発防止を徹底するのが一番大事だ」と述べた。落合氏は「個人献金を促進していくことが重要だ」と主張した。

玉木氏が公明の山口代表に忠告 規正法「自民案に乗るな」(2024年5月12日『産経新聞』)

国民民主党玉木雄一郎代表=国会内(春名中撮影)

国民民主党玉木雄一郎代表は12日のフジテレビ番組で、自民党の派閥裏金事件を受けた政治資金規正法改正の与党案は再発防止対策が不十分だとして、公明党山口那津男代表に賛同しないよう忠告したと明らかにした。「こんな案なら乗らない方がいい。同じ穴のむじなと見られると直接申し上げた」と語った。

昨年12月、裏金問題を巡り「同じ穴のむじなと見られたくない」と述べ、自民に対して嫌悪感を示した山口氏の発言を引用した形だ。玉木氏は、裏金が選挙費用に充てられてきた可能性があると指摘。「中途半端な改革をして解散という発想は間違っている」として、早期の衆院解散を牽制した。 

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