岸田首相、今国会中の規正法改正に全力の考え…「6日の帰国当日にも政治刷新本部メンバーと協議」(2024年5月5日『読売新聞』)

 【サンパウロ=阿部雄太】岸田首相(自民党総裁)は4日夜(日本時間5日朝)、訪問先のサンパウロで内外記者会見を開き、今国会中の政治資金規正法改正に全力を挙げる考えを示した上で、「6日の帰国当日にも党の政治刷新本部のメンバーと面会し、さらに何をすべきか、改革の方向性を確かなものにしていきたい」と述べた。
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フランスに向けて出発する岸田首相(1日、羽田空港で)=桐山弘太撮影
 国会議員に対して歳費とは別に月額100万円支給される調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)について「早期に結論を出せるよう各党と議論を行っていく」と語った。
 憲法改正を巡っては、「(党総裁の)任期中に改正を実現したい思いはいささかも変わりない。時間的制約がある中でも、一歩でも議論を前に進めるため、最大限努力していきたい」と強調した。
 一方、衆院解散・総選挙や党総裁選への対応については、「政治改革の実行や経済対策など、先送りできない課題、内外の諸課題に全力で取り組んでいくことに専念していく。結果を出すことが重要だと考えており、それ以外のことについては現在、考えてはいない」と述べるにとどめた。