首相「心からおわび」 政治資金問題、自民車座対話で(2024年4月6日『日本経済新聞』)

 
自民党の「政治刷新車座対話」であいさつする総裁の岸田首相(中央)=6日午後、熊本市
 

岸田文雄首相(自民党総裁)は6日、派閥の政治資金問題を受けて熊本市内の党熊本県連で「政治刷新車座対話」に臨んだ。「国民の大きな政治不信を招き、厳しい声を受けている。党総裁として心からおわびを申し上げる」と陳謝した。

首相が車座対話に参加するのは初めて。「検察などの捜査が尽くされたが、政治責任や道義的責任も考えなければならない」と説明した。

自民党は4日、安倍派(清和政策研究会)の幹部を含む39人の処分を決め、世耕弘成塩谷立両氏には離党勧告を科した。

今国会でめざす政治資金規正法の改正については「厳格な内容を実現し、一歩でも国民の信頼改革につなげたい」と強調した。

車座対話は信頼回復に向け、首相を含む党幹部らが47都道府県を回り地方議員や党員らと意見交換する取り組みで、首相が3月に開始を表明した。同月下旬には茂木敏充幹事長が金沢市内を訪問した。