〈東京15区補選・女帝の面目丸つぶれか?〉学歴詐称疑惑、つばさの党の「凸」で大苦戦中の小池百合子都知事に手を差し伸べた「自民党大物議員」の名前(2024年4月27日)

小池氏自ら「ウグイス嬢」となり「ゲリラ戦」

窮地の小池氏に手を差し伸べたのは…
ただ、ここにきて、窮地の小池氏に救いの手を差し伸べる動きも出てきたようだ。
小池氏は23日、自民党本部で開かれた自民東京都連の勉強会に、都の幹部とともに出席。この勉強会には萩生田光一政調会長丸川珠代都連会長代行らが出席し、小池氏は「都の成長戦略」をテーマに議論したという。

小池氏は記者団に、補選については話題に出なかったと強調したが、このタイミングで初めて開催された自民都連と小池氏との会合に、永田町は色めき立った。

「今回、自民は乙武氏の推薦を見送りましたが、もともと小池氏と萩生田氏は頻繁に会食を重ねるなど近い間柄。
萩生田氏の地元・八王子市で1月にあった市長選では、裏金問題を抱えていた萩生田氏が表立って身動きがとれなかったところ、小池氏が選挙戦終盤、自民推薦候補の応援に入り、なんとか勝利を収めました。いわば萩生田氏は小池氏に『借り』ができた状態。

今回、乙武氏が2位どころか3位、4位になってしまうと、小池氏の求心力は大きく低下し、7月の都知事選での再選も厳しくなってしまうかもしれません。そのため、小池氏が萩生田氏に協力を求めた、とささやかれています」(自民党関係者)

実際、永田町では「小池氏が自民都連関係者に『乙武氏をよろしく』と頼み込んでいるため、乙武氏が追い上げてきた」との見方が強まっている。

日経新聞JNN共同通信、読売新聞の情勢調査では4番手以下だった乙武氏ですが、4月21日に報道された朝日新聞の情勢調査では2番手。いずれにせよ、金澤氏、飯山氏らとの混戦状態に変わりはなさそうですが、自民の水面下の協力による伸びしろはありそうです」(全国紙政治部記者)

昵懇の二階氏も引退……小池氏の今後の勝負どころは
これまでも希望の党政局での失速や、都議選での都民ファーストの会議席減など、自身が関わった選挙戦では必ずしも勝利ばかりではなかった小池氏。
今回の東京15区補選も、永田町では立憲・酒井氏が優位との見方が圧倒的だ。それでも、小池氏が擁立した乙武氏がどのような結果を残し、小池氏が7月の東京都知事選に向けどう動いてくるか、また国政復帰はあるのかについての関心は相変わらず高い。

小池氏は現在、71歳。首相を狙うなら、国政復帰のタイムリミットは迫っているが、そのシナリオは狭まってきている。

「これまで小池氏と昵懇だった二階俊博元幹事長は、次期衆院選には立候補しないことを決めました。小池氏と近い関係の萩生田氏が党内にいるとはいえ、自民党を離れて5年以上にもなる小池氏が、はたして自民党総裁になれるのか。
さらに首相を目指すとなると、今回のように学歴詐称疑惑が再び注目されるのは間違いない。道は険しいと思います」(自民党関係者)

現状、7月の都知事選での再選を目指すとみられる小池氏だが、「今回の東京15区補選だって、つばさの党の妨害の被害者として同情を集める可能性もある。とにかくどんなタイミングで風を吹かせ、何を仕掛けてくるかわからない」(立憲衆院議員)と相変わらず恐れられている。

「女帝・小池百合子」が再び息を吹き返すことはあるのか。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

 

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