東京電力は15日、
柏崎刈羽原発(
新潟県)の7号機への核燃料装填に向け、最終確認を続けた。
原子力規制委員会に15日の装填開始を申請している。再稼働に備えた検査の一環と位置付けており、承認され次第、速やかに作業に着手したいとしている。
再稼働時期は未定だが、2011年の福島第1
原発事故後、東電として初となる再稼働へ準備を進める。
新潟県の花角英世知事は再稼働に同意するかどうかを表明していない。福島事故後に再稼働した全国の
原発は、地元が同意した後に燃料を装填しており、地元の同意前は異例。今後に課題を残す可能性がある。
同
原発は首都圏などに電力を供給する。7号機は17年12月、規制委の審査に合格。21年1月以降、社員によるIDカードの不正利用や侵入検知設備の故障などが相次いで発覚し、規制委は事実上の運転禁止を命じたが、改善したとして23年末に解除した。