早くから長官・総監候補
今年2月1日から皇嗣職大夫に就任した吉田尚正氏（63）の“熱心な仕事ぶり”が話題になっているという。皇嗣職大夫は、秋篠宮さまとご一家を支える最側近の立場で、事務から広報まで幅広く統括し、毎週記者会見を行う重要なポストだ。
まずは吉田氏の経歴をざっと紹介しておこう。
灘中・灘高を経て、1983年に東大法学部を卒業して警察庁に入庁。警視庁公安部公安総務課長、首相秘書官、警視庁刑事部長、福岡県警本部長、警察庁刑事局長、警視総監などを歴任。退官後はトヨタなどで顧問を務めてきた。 「早くから長官・総監候補とされ、福岡県警本部長時代は市民を震撼させていた工藤會の壊滅作戦の司令塔を担いました」 と、担当記者。
「警視総監在任は1年で、退官時の年齢は58歳。まだまだ公的な立場で組織運営に携わりたいとの思いが強かったようですが、現在も警察幹部の人事を握る栗生俊一官房副長官と折り合いが良くなかったこともあり、公的な立場から一旦退くことになったようです」（同）
ギクシャクした前任者
そのため民間企業の顧問を務め、2022年7月から宮内庁御用掛に。満を持して今年2月から現職に就いた。交代人事については、前任の加地隆治氏が70歳を超えたというのがひとつのタイミングとされたが、実際は年齢以上のことがあったことが取り沙汰されているという。
「加地氏は記者とのコミュニケーションや広報の点でうまく行っていたとは言い難く、“眞子さんの結婚”はもちろん、“佳子さまがご一家とは別の空間で生活されている”ことが物議を醸した際に、その対応での不手際が目立ちました。西村泰彦宮内庁長官が加地氏に対して表立って苦言を呈すると、それに異を唱えるシーンもあり、ドタバタ感も際立っていましたね」（同）
後に秋篠宮さまが会見で、発表する前の経緯やタイミングについて「非常にタイミングとして遅くなったなというのが反省点です」と述べられたこともあった。
秋篠宮ご一家とのコミュニケーション
「当然、秋篠宮さまやご一家と加地氏とのやり取りもうまく行っていなかったのではないかとの指摘もありました。一方で、吉田氏の招聘については同じ警察キャリア・警視総監経験者である西村宮内庁長官の声が大きかったと見られています」（同）
来年3月の高校ご卒業以降に想定される悠仁さまの成年や佳子さまの結婚など、秋篠宮ご一家が抱える課題やテーマは幅広く難しいものが少なくなく、「なるべく早い段階で人心一新を」と西村長官自身が考えたとしても不思議ではないだろう。
実際、吉田氏はこれまでの経緯を踏まえてかはハッキリしないが、就任後初の会見で「記者のみなさまとはできるだけ率直に意見交換をして、それぞれの認識に齟齬（そご）のないような、そういう状況を作っていきたい」と語っているという。
「元々、公的な立場で力を発揮したいとの思いが強かったこともあり、就任早々から吉田氏の熱心な仕事ぶりが注目を集めています」（同）
連日みっちり
「皇室のアドバイザー的な存在である宮内庁御用掛になってから、秋篠宮ご一家との関係を深め、現在も良好のようです。吉田氏自身、できるだけ長く秋篠宮ご一家に寄り添って行きたいと考えているとのこと。連日、あまりに宮邸でみっちり仕事をしていることから、秋篠宮さまが要求されるレベルが相当高いのではないかとか、悠仁さまの勉強を吉田氏が見ているのではないかとか、様々に噂されているようですね」（同）
水を得た魚と言うと大仰かもしれないが、吉田氏にとって「働きがい」を感じる日々であることは間違いないようだ。
デイリー新潮編集部
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