「国民の怒りは沸点に」岸田総理に厳しい声 “裏金”受け実施の車座対話で怒り噴出【Nスタ解説】(2024年4月8日『TBSニュース』)

「国民の怒りは沸点に」岸田総理に厳しい声 “裏金”受け実施の車座対話で怒り噴出【Nスタ解説】(2024年4月8日『TBSニュース』)

 

 




自民党・派閥の裏金事件をめぐって、岸田総理への批判の声が高まっています。

■車座対話で岸田総理に厳しい声、茂木幹事長は「深く反省」

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良原安美キャスター: 裏金事件を巡って、岸田総理への批判の声が高まっていますが、自民党は先週、この裏金事件に関わったとされる自民党議員の処分を決定しました。最も重い処分を受けたのが塩谷氏と世耕氏で、離党勧告となりました。39人を一斉処分するという形になっています。

こうしたなか、6日に熊本で行われた政治刷新車座対話に、岸田総理が初めて参加しました。政治刷新車座対話とは、今回の裏金事件を受けて、自民党の幹部らが地方組織(一般党員・有権者)から意見を聞く場です。

大きな政治不信を招いていることを陳謝したうえ、政治改革を推進するために全国で開催することを、3月に岸田総理が表明しています。

6日に行われた車座対話で、出席者からは「国民の怒りは沸点に達している」「今回の不祥事で、これまでは応援していたけれども信頼出来なくなった」といった、大変厳しい声が相次いだということです。 7日には静岡県でも行われましたが、ここには茂木幹事長が出席し「大変厳しいご意見を頂いた。深く反省し、強い危機感をもって対応しなければならない」と振り返りました。

■「私たちは事実がわからないので危機感すらもてない」

ホラン千秋キャスター: 何かあったときに、できるだけ早くできる対応をすることがどれだけ重要なのかと感じました。処分があとになればなるほど、“今さら感”が広がってしまいますよね。

スポーツ心理学者(博士)田中ウルヴェ京さん: 処分の差、処分理由の説明もそうですし、たとえば茂木幹事長の「深く反省」という言葉は何を反省されたのか、「強い危機感をもって対応」ということですが、「強い危機感」はもたなくてもいいので、何の対応をするのか。具体的なわかりやすい説明をしたがらないのはなぜかなとずっと思っています。 理由がないのであればそれはそれで問題だし、理由や何に反省しているか、対応しなければいけないこともある、分かっているのに言えないのか。そこがわからないと、私たちは意見も言えないですよね。「何が起きたかがわからない」ということは、不信感につながると考えられます。

井上貴博キャスター: まさに「反省」とか「危機感」とか、上滑りしているなと感じます。「改革します」「危機感をもってます」「自民党を再生します」と耳心地のいい言葉だけ並べられて、よく見ていくと、結局この方々は「自分の職を守りたい」「選挙に勝ちたい」と考えている集団だとしか感じません。

真相を究明しないで幕引きというのは、「ここまでなめられているのか」というか、馬鹿にされていると強く感じます。 田中ウルヴェ京さん: 「強い危機感」と言いましたが、それはおそらく政治家の皆さんですよね。事実がわからないので、私たちは危機感すらもてません。

本来、政治家は根拠ある言葉で社会をつくる方々だと思うので、そこを知りたいと思います。 井上キャスター: 結局、岸田さんが「だめ」と仮定した場合、次に誰がつくのか。自民党が「だめ」となった場合、他の党には誰がいるか。そういうところも見えてこないのが、本当の危機なのかなと感じてしまいます。

 

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