小林製薬「紅麹」問題 入院中の60代女性 “後遺症など不安”(2024年4月8日『NHKニュース』)

小林製薬の紅麹の成分を含むサプリメントを摂取した人が腎臓病などを発症した問題で、腎臓の病気を発症し現在も入院している女性がNHKのインタビューに応じ、不安な心境を語りました。インタビューに応じたのは、小林製薬サプリメントを飲んだあと腎臓の病気を発症し、4月から病院に入院している60代の女性です。

女性は、2022年11月ごろから小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」を毎日飲んでいましたが、3月13日に尿が泡立つ症状や、けん怠感などのため地元のクリニックを受診しました。

その結果、腎機能が低下していることが分かり、症状が比較的、重かったことや、原因が分からなかったことなどから大学病院に入院することになりました。

女性に持病はなく、このサプリメント以外に薬などは飲んでいなかったということで、この問題が報道されたことを受けて、手元のサプリメントを確認したところ、小林製薬が「想定していない成分を含む可能性がある」と発表した製造番号と一致していたということです。

女性は「サプリメントのことは疑いもしていませんでしたが、ニュースを見て、これが原因ではないかと思いました。亡くなった人もいたと聞き、とても不安でした」と話していました。

女性は、一般的に薬の影響などで腎臓の機能が低下する「ファンコニー症候群」と診断されたということで、現在は、入院して治療と詳しい検査を受けています。

女性は「気軽に摂取できる製品で健康を害することはあってはならないことだと思います。健康は取り戻せるか、後遺症が残ることはないのか、とても不安です。会社には、何が原因だったのか究明し、症状の重さによらずきちんと補償してほしい」と話していました。