◆司法試験受験生や若手に人気の著書多数
岡口氏は1994年に任官。水戸地裁や東京高裁の判事などを歴任する傍ら、民事訴訟の実務などに関する著書を複数執筆し、特に「要件事実マニュアル」は司法試験の受験生だけでなく、若手裁判官や弁護士に広く読まれているという。2008年ごろからツイッター(現X)などで法律関連の投稿を始めたが、自身の下着姿の写真を載せるなどして物議をかもした。
◆最低5年は弁護士などになれない
岡口氏は21年、殺人事件の遺族を傷つける投稿を繰り返すなどしたとして訴追された。弾劾裁判所は4月3日、「遺族に苦痛を与え続け、表現の自由として裁判官に許容される限度を逸脱した」として罷免を言い渡した。岡口氏は裁判官の身分に加え、弁護士などになる法曹資格も失い、最低5年は資格回復できない。(太田理英子)
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