小林製薬の紅麹を巡る問題で、鹿児島県霧島市の福山黒酢は、小林製薬の紅麹を使ったとして一部商品の自主回収を進めていましたが、その後、問題となった成分は含まれていなかったと明らかにしました。
この問題は、小林製薬の紅麹成分を含むサプリメントを摂取した人が健康被害を訴えているもので、摂取後にこれまでに5人が死亡しています。
県内では、霧島市の福山黒酢で一部商品に小林製薬の紅麹を使用していたとして、黒酢など3商品あわせておよそ11万4000本の販売を停止し、自主回収を進めていました。
しかし、小林製薬が先月29日に、問題となった成分が含まれる紅麹の製造番号を新たに公開し、福山黒酢の商品は対象ではなかったことが分かりました。
福山黒酢は「詳しい健康被害の原因が明らかになっていない」として、自主回収は続けるとしています。
県によりますと、県内ではこれまでに、鹿児島市の70代女性が小林製薬のサプリを摂取した後、腎機能が低下していたことが分かっていますが、そのほかの健康被害は確認されていないということです。