大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手の専属通訳を務めていた水原一平氏が違法賭博に関わっていたとされる問題で、アメリカのメディアは、捜査を担当する検事が大谷選手の弁護士に対し、捜査は、違法なスポーツ賭博組織に対するものでブックメーカー側への送金は連邦捜査機関が扱う犯罪に該当しないという見解を示したと報じました。
この問題は、アメリカのメディアが、大谷選手の口座から違法な賭博を開いていたブックメーカー側に対し、少なくとも450万ドルが送金されていたと報じたものです。
ロサンゼルス・タイムズは28日付けの記事で捜査を担当する検事が大谷選手の弁護士に対し、違法なブックメーカーへの送金は連邦捜査機関が扱う犯罪に該当しないという見解を裁判所を通じて示したと報じました。
検事は、捜査は違法なスポーツ賭博組織に対するものだと文書で述べているということで、記事は、国の捜査機関が大谷選手に「捜査の対象ではないことを保証したものだ」と伝えています。
巨額の送金をめぐり、水原氏は、メディアや大谷選手側に対して自らのギャンブルの借金を返済するためだったと説明していて、日本の国税庁にあたるIRS=内国歳入庁と国土安全保障省が合同で捜査していることを明らかにしています。
また、大谷選手側は、水原氏が大谷選手の口座に勝手にアクセスして送金したとして窃盗と詐欺の罪にあたるとしていますが、これについて関係機関が捜査を行っているかは明らかになっていません。