森喜朗氏の聴取、要求相次ぐも…「呼べば政権もたず」 自民裏金(2024年3月27日『読売新聞』)

参院予算委員会を終えて席を立つ岸田文雄首相(中央)=国会内で2024年3月27日午後0時2分、手塚耕一郎撮影
参院予算委員会を終えて席を立つ岸田文雄首相(中央)=国会内で2024年3月27日午後0時2分、手塚耕一郎撮影

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、27日の参院予算委員会の集中審議で野党側からは、安倍派(清和政策研究会)でキックバック(還流)が始まった経緯の解明に向けた「キーマン」とみられる森喜朗元首相への聴取要求が相次いだ。岸田文雄首相が、来週も関係議員らに対する直接聴取を続ける意向を示したことを受け、さらに野党の要求は強まりそうだ。

 「あらゆるものが森元首相から(還流が)始まったことを示している。聞かなきゃダメですよ」。立憲民主党の杉尾秀哉参院議員は、27日の参院予算委で、首相が26日からスタートさせた追加聴取の対象に森氏を加えるように迫った。

 首相は「聞き取り調査の状況を見ながら、必要な調査を追加で行うことも考えていきたい」と述べたが、森氏への聴取については…