2024-03-25 岸田文雄首相「私自身も聴取を行いたい」と表明 自民党政治資金問題 参院予算委(2024年3月25日) 参院予算委員会で答弁する岸田文雄首相=25日午前、国会・参院第1委員会室(春名中撮影) 岸田文雄首相は25日の参院予算委員会で、自民党派閥の政治資金パーティー不記載事件について「党としても今週、追加の聞き取り調査を行う。私自身も聞き取りを行いたい」と表明した。 「実態の解明は重要だが、捜査権がない中で限界がある。政治的な責任、そして道義的責任を明らかにしてけじめをつけなければならない」と述べ、関係議員の処分を急ぐ考えを示した。 【表でみる】8段階ある自民党議員の処分内容 調査対象や方法については「調整中だ」と述べるにとどめたが、安倍派(清和政策研究会)で資金還流の継続が議題になった令和4年8月の協議に出席した塩谷立元文部科学相、下村博文元政調会長、西村康稔前経済産業相、世耕弘成前参院幹事長に再聴取する方針だ。 首相は「多くの国民が疑念を持っている点を中心に引き続き実態把握に努めていきたい」と述べた。還流継続の経緯や、参院選の年に改選議員にパーティー券の販売ノルマを免除して全額を還流していた点を重視している。 【関連記事】 政倫審で幕引きならず、安倍派幹部「話が違うじゃないか」 証人喚問要求に戸惑う自民 安倍派4氏を「非公認」以上の処分へ 自民調整、週明けに幹部再聴取 小沢一郎氏「これで邪魔者を消せると」 立民・蓮舫氏「『記憶にない』…歴史上の政治家の言葉かと」安倍派幹部の政倫審説明を批判 谷垣禎一さんに聞く岸田首相の支持低迷の理由