小林製薬(大阪市)が製造した「紅麹(こうじ)」成分入りのサプリメントを巡る健康被害問題を巡り、政府は27日、初となる関係省庁連絡会議を開いた。厚生労働省から同社に対するヒアリング結果が示され、昨年9月以降に製造されたサプリ「紅麹コレステヘルプ」の摂取者を中心に健康被害が偏っていることが判明した。
連絡会議は厚労省と農林水産省、消費者庁と国税庁で構成。迅速な情報共有の必要性や対応方針などについて議論した。
現時点で健康被害との因果関係は明らかになっていないが、厚労省は必要に応じて国立医薬品食品衛生研究所と連携し、調査を行うことも検討する。
厚労省は週内に薬事・食品衛生審議会の調査会を開く予定で、同社製の紅麹を原料とする170社以上の製品について、専門家から意見を聴取し、対応を判断する。
議長を務める厚労省の大坪寛子健康・生活衛生局長は「被害の拡大防止、原因究明に全力で当たっていきたい」と述べた。