小林製薬（本社・大阪市）が販売する「紅こうじ」のサプリメントで健康被害の報告が相次いでいる問題で、厚生労働省は27日、これまでに判明した106件の入院事例などについて、「主に2023年9月以降に製造された『紅麹（こうじ）コレステヘルプ』を喫食した人に偏っている」との情報を明らかにした。政府が27日に開催した、厚労省や消費者庁など4省庁による関係省庁会議で、小林製薬からの聞き取り調査結果として示した。
関係省庁会議では今後の対応を協議。小林製薬が進めている原因物質の調査に、国立医薬品食品衛生研究所が関与するかどうか検討する。小林製薬の紅こうじを原料にしているものの、健康被害が報告されていない、少なくとも170社の製品への対応については、週内にも厚労省の調査会を開いて専門家に意見を聞く。【添島香苗】
