関西の国立の名門・神戸大のバドミントンサークル「BADBOYS」の学生が、合宿先の温泉旅館で乱暴狼藉をはたらく動画がネット上で公開され、世間から猛バッシングを浴びている。大学側は当事者たちの厳重な処分を検討中だ。
問題の動画は春合宿で撮影されたもの。廊下で胴上げをして天井に複数の穴を開けたり、障子を破って8人の男女がそこから顔を出し、笑顔で記念撮影。キムチを壁に投げつけて汚し、黒ずんだ足の裏に米粒をつけてカメラに向けたり、宿の備品を勝手に持ち去る不届き者もいた。18日にアップされた乱痴気動画は瞬く間に拡散され、大炎上した。
■大学にも抗議が殺到
大学側は学生たちと旅館への謝罪や弁償の協議を進めるとしている。
飲食店などで迷惑行為を撮影してSNSで拡散。企業側から訴えられ、社会的な問題となり、制裁を受けるケースが相次いでいる。学生たちにはどういう処分が下されるのか。
「現在、学生から聞き取り調査を行っているところです。それに基づいて厳重な処分も含めて厳しく対応します。話を聞く限り、学生たちは真摯に対応していて、反省の弁も述べています。対象となる人数については、まだ正確に把握できていません。一般人からの抗議? 叱咤激励を含めてたくさんいただいております。今回の件は大きな問題ですので、大学側で厳格に事実確認を進め、処分や今後の対策を含めて検討させていただきます」(神戸大広報課)
謝罪や被害弁済だけならまだしも、停学や退学を含めた重い処分も考えられ、就職活動にも影響が出る。すでにネット上では、サークルに所属するメンバーの写真が、ボカシなしの状態でさらされている。
本人たちもようやく事の重大さに気づいたはずだが、いくら反省の弁を述べたところで、もはや後の祭り。拡散された画像は半永久的に残る。度を越した悪ふざけの代償は、あまりにも大きい。
旅館荒らした神戸大学バドサークル、新歓イベントの出展取り消し 存続危機に(2024年3月21日)
合宿先の旅館で天井に穴を開けたり、障子を破るなど問題を起こした、神戸大学のバドミントン同好会「BADBOYS」が、3月26日、27日に神戸大学で開かれる「新入生歓迎祭(通称・新歓祭)」への出展を取りやめたことが分かりました。
3月19日には新歓祭の出展団体一覧にBADBOYSの名前がありましたが、20日にはサークル名が消えていました。神戸大学新歓祭実行委員会に聞きました。
【写真】「本気でおかしい」穴を開けた天井でポーズを決める神戸大生
神戸大学非公認サークルのBADBOYSは春合宿で富山県砺波市(となみし)の「ホテル寺尾温泉」を利用し、胴上げで天井に穴を開け、障子を破って顔を出すなど迷惑行為を行った写真や動画がSNSに投稿され、問題視されました。
BADBOYSはX(旧Twitter)アカウントなどを削除していましたが、神戸大学は3月19日、「本学学生による不適切行為がSNS上に掲載されており、関係者の皆様には大変ご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます」「大学として厳重に対処いたします」などとホームページに謝罪文を掲載しました。
神戸大学が謝罪した3月19日時点では、新歓祭ホームページにBADBOYSが出展団体として名を連ねていましたが、20日に確認したところ、名前が消えていました。20日午後7時点で、BADBOYSが出展予定だったAブース4番は欠番となっています。
新歓祭は毎年3月下旬、約160団体が参加する神戸大学最大級の新歓イベント。新入生が入る部活やサークルを見つける場となっている。 新歓祭実行委員会はBADBOYSの出展取り消しについて、「理由は特に告げられず、(BADBOYSの)代表から辞退を告げる旨の連絡がございました」とサークル側から出展辞退を申し出があったと回答しました。
BADBOYSは問題行為が発覚し、新歓祭不参加が決まり、サークル存続の危機に立たされています。
(まいどなニュース・伊藤 大介)